ギコノマド

教育系ICT関連情報やグルメ情報など、雑多な内容を書いてます。Apple製品愛好家だけどもThinkPadも好き。

オペラ座の怪人「大阪四季劇場」

5431e66b.jpgさっき鳥取に帰ってきました。

日帰りでの大阪ですが、ハービスENTの「大阪四季劇場」で上演中の「オペラ座の怪人」を観る時間が取れましたし、チケットも前日予約で取ることが出来ましたから観てきました。

今回の席はS1席I列27番。1階席の前から8番目中央ブロックの上手通路側、大阪四季劇場で「オペラ座の怪人」を観るなら、なかなかの上席です。やっぱり前日予約は面白い。

さて、今回の感想ですが・・・「主役の2人は夏の疲れかな?」です。

今回観た中での最大の問題点が、クリスティーヌ役の佐渡寧子さんです。

はっきり言って痩せすぎです。前にも「アイーダ」で佐渡さんアムネリスなどを観てきましたし、以前観たオペラ座の怪人佐渡さんがクリスティーヌでした。その時から比べても、明らかに痩せすぎです。痩せるのが悪いとは言いません。でも、これは・・・あきらかに不健康です。

私自身が経験があるからよく分かりますが、体調が悪いときは声が出ません。音域も不安定になります。息継ぎがつらくなったりします。今回の佐渡さんも高音部が不安定でした。はっきり言って高音部は辛そうでした。聞いていて分かります。

特に「オペラ座の怪人」における聴かせ場、「The Phantom of the Opera」 のナンバーの最後の高音がはっきり言ってハラハラ・・・。冷や汗もの・・・。

最も残念だったのが「Think of me」でした。「おっうまい」といつもなら思わせるシーンで、この作品中でも有数の聴き所でもあるのですが、「あれ」といった感じです。もっと上手いはずだよな・・・、迫力がないです。すごく残念

 

それから、ファントム役の高井治さん。

この方も声の伸びがない。マイクに頼りすぎです。台詞の最後が伸びて、なまめかしさが欲しいところが伸びない。ファントムの迫力が無くなった気がします。それでも第2幕の最後の最後はしっかりと聴かせてくれましたが、正直言って残念でした。

中途半端に不完全燃焼してませんか 高井さん

 

ラウル役の北澤さんは、今まで観てきたラウルの中で、最もラウルらしいラウルでした。・・・我ながら何のこっちゃ・・・。

無理のないラウル。こう言った方が良いでしょうね。北澤さんは自然にラウルを演じることが出来る気がしました。石丸さんよりも無理がない。

それ以外の方、メグ・ジリーやマダム・ジリー、ムッシュ・アンドレ他は全く問題がない、観ていても楽しい配役でした。

脇役の方が安定している配役って・・・。

 

ほかにも問題をあげると、最初の最初。オペラ座でのオークションのシーンが終わってのオーバーチェア。このシーンで劇場の舞台を飾っている飾りに掛かっていた黒い幕が取り払われてパリのオペラ座に変身するのですが、上手の黒幕が引っかかって外れない・・・。「劇中劇:ハンニバル」の直前ぎりぎりで外れました。冷や汗ものです。

他にも劇中で突然、舞台袖から「バタン」という音がしたり(「墓場にて」の直前)、ラウルがドアを破るシーン(「The Phantom of the Opera 」の直前)で、ラウルがドアを破るために思いっきり身をひいたら、その瞬間にドアが開くというタイミングが合わない事態が起こったり(これに気づいた人は「あれ?」と言ってました。)、はっきり言って汐留から大阪に来て気が抜けたかな? という気がしました。

それでもまあ全体的には満足の出来でした。脇役が頑張っていましたね。特にメグ・ジリーとマダム・ジリーが良かったからの満足ともいえます。

主役は交代した方が良いのでは? 

特にクリスティーヌ。一番最初、4年前に福岡で観た、井上智恵クリスティーヌが本当に良かったので正直残念ですね。

でも、最近の四季の傾向として、地方公演は気が抜けているのでは? と思うことがあります。地方公演を大切にして欲しいですね。東京だけが日本ではないのですから。だから福岡もうまくいかないのでは?

さて、10月の末には東京に「ウイキッド」を観に行きます。どうなることやら・・・。